桂林旅行 4泊4日一人旅 ② 旅の行き先

旅の行き先は決めた。
あとはもう何も考えずに出発してしまえばいい。
しかし、いくらバックパックーといえども何の情報も持たずに電車に飛び乗る人はまずいない。
そんな非効率なことをしていたら、何日あっても足りはしない。
もちろん自由な時間が死ぬほどあればそれはそれで素敵な旅かもしれない。
だけど、僕には時間の制約がある。
普通のバックパッカーは、観光ガイドの一冊や二冊を携帯しているものである。
いまや、タブレットなんていう素晴らしいものが世に現れたため、
最近のバックパッカーは観光ガイドの全ページを取り込んでいる人も多い。
それにWiFiさえ使えればどこでも情報収集ができてしまう。
僕がまだ20歳そこそこの頃、スマホやタブレットなんてなかったから、行く先の国の本を全部バックパックに詰め込む必要があった。それはそれは重くて、一カ国制覇するごとにガイドブックを捨てられるのが嬉しかったものだ。
ほんの数年の間に人の行動様式も技術の進歩のおかげで変わっている。
だけど、今でもバックパッカーが持つ本の主流は変わってない。
「地球の歩き方」か「ロンリープラネット」だ。
以前、「地球の歩き方 広州 アモイ 桂林 珠江デルタと華南地方」を買って持っていた。
出発前に、ガイドブックを確認する。
桂林市。人口508万人。
町の北から南に流れる漓江(りこう)沿いには、山水画そのもののようなカルスト地形が生み出した景観が数多く、名勝地として広く内外に知られている。
人口508万人!!!
桂林は山水画のあの素朴な世界とは程遠い、大都市に発展しているようだ。
山があって、何か小屋が数件だけあって、仙人みたいなおじいさんが釣りをしていて、、
そういうんじゃなかったの? ああ、桂林いずこに、、
そこには巨大な街にかろうじて残った山々が点在しているだけのようである。
実際に、ネットで調べてみても桂林は大都市でつまらないと言う記事がいくつもある。。。
しかし、多くのブログに陽朔という町が取り挙げられており、ここが素晴らしいと書いてある。
陽朔。見たことも、聞いたことも、夢に見たこともない名前。
地球の歩き方の説明によると、、
陽朔。人口31万人(桂林とえらい違い!)
桂林の南約70kmのところにある、奇峰に囲まれた小さな町が陽朔。
桂林発の漓江下りの船は、約4時間かかってこの町に到着するため、桂林を訪れた観光客のほとんどがこの町にも訪れることになる。
(ふむふむ、河下りの終着点が陽朔なのね)
が、日程のきついツアーに参加した場合、ほとんど素通りで当日中に桂林に戻ることになる。
しかし、都市化された桂林よりもずっと日本人が思い描く山水画のイメージに近い風景が広がり、その魅力を堪能するためにもぜひ1泊はしたい。
はーい、行き先は桂林改め、陽朔に決定!
だいたい、バックパッカーが大都市に行っても、寂しいわやること無いわ友達できないわでろくなことにならないのを僕は知っている。
それに、せっかく香港を離れて旅をしようっていうんだから、
のんびりとした田舎の町を満喫するほうがずっといいに決まっている。
この旅行は桂林旅行のはずだった。
しかし、決定してわずかのうちに行き先は陽朔という今まで名前も知らない場所に変わった。
バックパッカーの醍醐味は何にも予約してないから、いつでも好きなときに自分の都合で予定を変更できることである。
青山直販、めちゃリーズナブルスーツ。

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