桂林旅行 4泊4日一人旅 ④ 陽朔への道のりは遠い

午後6時前出発。
所要があったため、出発時間が遅れる。
午後8時くらいまで深センから陽朔へのバスが出ていることを突き止めていた。
なんとか間に合うか。
香港島からMTRに乗って、中国との国境、羅湖駅まで1時間弱。
国境を越えるのに30分強。
既に中国INした時には7時半を回っている。。
イミグレーションを抜けて外に出ると直ぐ左手に長いエスカレーターがある。
ここを登って、線路を渡る。

そうすると、渡った先にバスターミナルがある。
入り口はこんな感じだ。

まず、ここで手間取る。
全く英語が通じない。。。
やっぱりもうここは中国だったということを身をもって教えられる。
仕方ないので紙とペンで、陽朔と書いてカウンターに渡す。
しかし相手が何を言っているのかわからない。
後ろでは待っている人の列。
こういうプレッシャーに耐えられなければ切符一つ買うことができない。
内心ヒヤヒヤしながらも、なんとかお願いして紙に事情を書いてもらう。
「今日のバスは無い。明日ならある」
そういうことです。
チーン。。。
しょっぱな大失態だ。
特にこの日は祝日とかそういうんでもない。
単純に直前では深夜バスのチケットなんか買えないのだ。
ここで、右往左往する。
欧米人3人組みが身振り手振りで交渉しているのが、見えた。
聞き耳を立てていると「桂林」と言っている。
大騒ぎしているので、周りから英語の話せる中国人が出てきて、あっちのバスターミナルならバスがあると言った。
欧米人が嬉々として移動を始める。
僕は尾行をするように3人組の後をつける。
そう、助けて欲しいときは大騒ぎするに限るのだ。
欧米人はそれを良くわかっている。
というか、漢字すら読めないのによく中国を旅行するわと、内心感心。
別のターミナルについた。
全く、桂林なんか売ってない。
騙されて1時間無駄にした。
おばさんが寄ってくる。
「どこにいくんだ?」
「陽朔!」
「チケットを手配する。ここで待ってろ」
おばさんが電話を始める。
なるほど、バスターミナルがいくつも点在しているから場所を見つけるのは難しい。
こうやって仲介して、手数料をとるような狡い仕事をしている人もいるわけだ。
おばさんは言った。
「今日はもう無い」
これで諦めがついた。
おばさんですらそういうならまず間違いない。
深センから陽朔に行くには後一日待たなきゃいけない。
しかし、今日やることがない。
できるだけ陽朔に近づいておきたい。
よし、広州に行こう。
広州は深センより都会だし、なおかつ陽朔にも近づける。
地球の歩き方を見直してみると、どうやら広州駅周辺からバスが出ているらしい。
きっとそこに行けば夜行バスがあるはずだ。
気を取り直して電車の切符売り場に向かう。
広州と深セン間は高速鉄道で結ばれており、当日でも容易にチケットを買うことができる。
チケット売り場に並んでいると、目の前で広州駅行きの切符が消えた。
深夜近くになると広州駅までは列車がなくなるらしい。
仕方ないので広州東駅までの切符を買う。79.5元(約1300円)
道中は隣が南アフリカから来た黒人で体が大きすぎて、大層座席が狭かった。
広州には黒人が結構たくさんいるらしい。
こんなところでも黒人と触れ合うことができる。
1時間強かかって広州東駅へ。
そこからMTRへ乗って、広州へ。4元(約65円)
広州駅に着いたのは深夜近かった。

僕はかつてここに来たことがある。
あれはもう10年近く昔のことだ。
今は、広州駅周辺はパトカーが何台も止まり、警察の詰め所が何箇所も設置され、警察官もたくさんいて、
治安強化に努めている。
当時はそんなことは無かった。バリケードは駅周辺には張られていなかったはず。
ほんの10年でも雰囲気が変わるものだ。
だけど、この駅と駅前の広場は変わっていない。
警察官がたくさんいるということは、つまり治安が悪いと言うことで、
そんなところに深夜に無謀にも突っ込んできて僕はどうすればいいのかと少々縮み上がる。
南西へ500メートルくらい離れたところに省バスターミナルがあり、暗がりの中を歩いてなんとかたどり着く。
幸い24時間運営らしく窓口が1階に一つ。2階に一つ開いていた。
周りには明らかに普通じゃない若者たちがいる。
彼らを押しのけて、窓口に立つと、日本人だと気づいてからかってくる。
ふーん、治安悪そうだ。
窓口の女の人に聞くと、今日のバスはもう無いらしい。
ちーん。
「明日の8時30分のバスならある。」
それでお願いしマウス!
もはや、これが最良の選択だった。
気づけば夜は12時近く。
これ以上でかい荷物を担いで歩き回るのはリスクが高すぎる。
広州省バスターミナル→陽朔 150元(約2400円) 所要5時間
深センからだと8時間かかったはずだから少なくとも3時間は今日短縮できたわけだ。
バスターミナルから出て、その辺に座ってタバコを吸う。
なんとか陽朔にたどり着く目処が立ったけど、何でこんなとこにいるんだろうな。
絶対に女の子を連れてはこれないような場所だ。
さて、どうやって8時間も時間を潰そう。
とりあえず広州駅まで戻ってみると、看板のライトが消えてなんとも寂しげな雰囲気になっていた。
たくさんの人が路上で寝ている。
ここなら寝ても別に安全そうだ。
しかし、寝てる人の間を物色しながら歩いている人がいる。
とりあえず、やめといた。

広州駅周辺は一つ一つの建物が巨大だ。
バックパック担いで移動するのは正直しんどい。
駅を少し離れると一気に暗くなって人通りも無くなり、やばさが一気に際立つ。
歩き回るのは得策じゃなかった。
安宿斡旋のおばちゃんがいたるところにいて、みな同じ看板をぶら下げている。
単人房90元。
約1500円も払えばとりあえず寝床に着くことはできそうだ。
実は、こうした客引きについていったことが以前ある。
連れて行かれるのはスラムのような団地の一室だったりする。
そこでおっかないお兄さんが出てきたら正直ひとたまりも無いような場所だ。
一日目からリスクを犯すくらいなら、徹夜したほうが全然マシだった。
幸い、歩き回ってみると、広州駅を目の前に左側に24時間運営のケンタッキーを見つけた。
そこの2階の一テーブルを本日の宿と決めた。
寝かさないようにだろう。クラブミュージックみたいなのが大音量で鳴っている。
30分に1回くらい見回りの警備員が起こしにくる。
全然居心地がいいところじゃない。
こんなときにこの前深センで買ったタブレット君が暇つぶしに役に立った。
そのときのブログはこちら
深セン旅行 ① 華強北に行く 格安 山寨(shanzhai)タブレット購入
今回の旅でタブレット君が役に立ったのはこの暇つぶしだけだった。
やっぱり必要ないものは買う必要ない。
夜も更けてくると、警備員も眠くなったらしく、隣のテーブルで寝始めた。
中国らしい。
おかげで少し眠ることができた。

翌朝撮った、僕の宿の写真。
1泊目の宿泊料は、コーヒー代8.5元(約140円)でした。
つづく。
青山直販 おすすめスーツ。

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