香港と日本の労働基準比較

日本と香港では、労働基準はどう違うのだろうか。
どちらが厳しくて、どちらが緩いのか
気になったので簡単に調べてみた。
1)法定労働時間、時間外労働
香港
法定労働時間は定められておらず、時間外労働の規定もない
つまり働かなきゃいけない人はひたすら働かなければならず、
また、それについて咎める法律もない。
ただし、「標準労働時間」の設定をめざした標準労働時間委員会が2013年4月に発足
日本
「1日8時間、1週間40時間」が法律で決まってる。
36協定を労働組合と締結し、所轄の労働基準監督署に届け出ることで延長可。
ホワイトカラーでも適用されるこの法定労働時間。
僕は本質的に不要だと思っている。
2)休日
香港
7日ごとに1日の休息日、年間12日の法定休日が義務
日本
週一日、または4週間に4日の休日が義務
国民の祝日は実は法定休日として定められていない。
つまり、企業は要求すれば国民の祝日でも働かせることができる。
3)年次有給休暇
香港
法定日数は7日~14日。
労働者は翌年から利用可。
日本
入社日から8割以上の出勤率。6ヶ月間継続勤務を行った労働者は、
年間10日以上の年次有給休暇を与えられる。
勤続6年6ヶ月以上では20日になる。
4)解雇補償
香港
会社が解雇をする場合、解雇補償金または長期服務金の支払い義務
日本
妥当な解雇と裁判所で認められれば、補償金は支払わなくてよい。
解雇が妥当でない場合、解雇自体が無効に(労働契約法による)
意外と、法律に従って労働者の労働基準を定めた場合、
日本では祝日を休みにする必要はないのだ。
土曜日を休みにしなくちゃいけない法律もない。
ただ一週間40時間縛りがあるから実質的には土曜日を休みにせざるを得なくなる。
でも、祝日を休めるのも、土曜日休めるのも、会社が与えてくれてる便益である、
というのは覚えておいていいかもしれない。
日本における「一日8時間、一週40時間」の法定労働時間の存在意義は非常になぞである。
ブルーカラーならわかる。働く時間が生産量に直結するから。
ホワイトカラーは、働く時間が長くなっても大抵生産量は変わらず、むしろ効率が悪くなる。
世界的にみてもおかしな制度なので、今後変わっていくんだろうね。


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