福建 土楼への旅 16 龍岩も結構面白い

龍岩に帰ってきたら、すぐにまた同じ宿にチェックインした。
今日も一番安いところを受付のお姉さんに頼んだら、40元だという。
前回の半額とはどういうことだろう。
前に泊まったとき、受付をしてくれたおばさんが出てくる。
僕「一番安い部屋をお願いします」
おばさん「80元の部屋があるわよ」
僕「いや、そこのお姉さんが今40元っていったんけど」
おばさん「あ、、」 バツの悪そうに咎めるような視線でお姉さんを見るおばさん
聞くところ、実は一人用のもっと安い部屋があったらしい。
しかし、そこは洗面所、シャワー、トイレが共同だとのこと。
そんなもん気にしないから安いほうが良いに決まってんじゃん。
二回目で初めて知ることもある。
土楼から早く帰ってきすぎて、時間をもてあそんでいたので、龍岩をもう一度散策することにした。

川が街の中を通っている。

少し離れたところに、古めかしい遊園地を発見。
中国の遊園地といったら、その悪名は日本にも伝わっている。
命が惜しけりゃ乗るな。

廃墟かと見紛うほどのボロさだけど、しっかり運転していた。

木のたくさん生い茂った公園もあって、気持ちいい。

公園でくつろいだあとは、また中心へ引き返す。

街の中心には、歩行者天国になっているショッピングストリートもあった。
とにかく暑いので、アイスコーヒーが飲みたい。
しかし、ここは中国の地方都市。そんなもの望むべくもないかもしれない。
だけど、どこかにはあるはず。。。

そう思った矢先に見つけました。OLD TREE CAFEという喫茶店。

ソッコー入る。
メニューを見てびっくり。
ステーキとウナギの蒲焼が一つの皿に盛られて売られている。

しかし、僕が求めていた喫茶店のアイスコーヒー的なものもしっかりありました。超幸せ。

雰囲気も良いし。最高のくつろぎ場所を見つけてしまった。

ヘビみたいなストローがくっついてきて、飲みにくさマックスな点を除けば、味も良いし、言うことなし。

高校生くらいのウェイトレスさんがこの店にはたくさんいる。
だらだらケータイをいじっていると、ちらちらこっちに視線が向けられているのが気になりはじめる。
しばらくすると、一人のウェイトレスさんが「日本人ですか?」と声をかけえくれる。
女の子「QQはやっていますか?」
僕「QQって何ですか?」
女の子「みんなQQをやってますよ」
僕「QQは知りませんね」
そして、あえなく女の子は去っていってしまう。
女の子たちは英語がしゃべれなので、非常に会話が弾まない。
QQというのは何かソッコー調べる。
ようは日本でいうLine、香港のWhatsAppだ。
すぐにQQをダウンロードして、もう一度女の子に声をかける。
それをきっかけに、他のウエイトレスさんたちもワッと集まってきて、一瞬にして友達が沢山できてしまった。
地方都市といってもそれなりの規模で、土楼も近いのに、ここはまだまだ外国人が珍しい土地らしい。
終いにはフルーツを大量にサービスしてくれた。こんなことして怒られないんだろうか。
残すのも悪いので、がんばって全部食べたけど、おかげで夕食を食べれなくなった。

龍岩には、こんな感じの屋台街もある。

まあまあ、雰囲気の良い川べりもある。

ショッピングモールもあって、中に入ると、もってきたカバンを変な赤い袋にいれられて、鍵を掛けられてしまったのは面白かった。
万引き対策ということだろうけど、どうしてこんなピンクの袋をもって歩かなきゃならないのか。

おしゃれなパン屋さんも街で見つけた。

日本のパン屋みたく、美味しそうな菓子パンをいろいろ売っているので、思わずいくつか買ってしまった。ひとつ100円以下。

龍岩には、都会的な生活に必要なものが一通り揃っているみたいだ。
西欧の文化を反映した、カフェとかパン屋さんとかもある。
それなりのモダーンな生活ができそうな場所だということがわかった。
道を忘れて、ホテルに戻れなくてベソをかいていると、
さっきの喫茶店の女の子たちが僕を見つけて声を掛けてくれた。
これから仕事が終わって帰るところだけど、わざわざ僕をホテルまで連れて行ってくれるのだという。
長い道のりを歩いてホテルまで送ってくれたので、僕は彼女たちと記念写真が撮りたかったのだけど、
そんなのはいらないといって、そそくさと帰っていってしまった。
龍岩散策は、土楼なんかよりずっと新鮮で、純粋な発見が多く、楽しかった。
旅の面白さって、あらかじめ決めていた目的地ではなく、
こういう予定外のところにあるんだと思う。


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