香港は日々進化していて、毎日どこかで工事していて、どんどん移り変わっていく。
僕が香港に来たころはまだ青いラインの終点は上環だった。
今はその先に路線がつながっていて、終点はKennedy Townとかいうアメリカンな感じの名前だ。
僕はまだそこまで行ったことは無いけれど、つい先日、上環から一駅のSai Ying Punまで足を伸ばしてきた。
とてもローカルな香りの残る場所だった。
そこには乾物屋が、いくつも軒を連ねていた。
競合は隣り合わせにあるのが、最適らしいとは聞いたことがあるけれど、、
乾物屋がここまで寄り添って、需要があるのだろうか。
どうして乾物屋は乾物屋をやりたいと思ったのだろう。
僕にはその魅力がよくわからない。
なんとなく、乾物っていうのはババくさいイメージがある。
こんなん買っても、何に使えばいいんだろう。
お年寄りと一緒に消えていくものの一つが乾物なのではないだろうかと思っている。
そもそも乾物っていうのは保存食だろう。
いま、こんだけ食い物が溢れている世の中で、保存食は必要ないのではと思っている。
でも、僕らがお年寄りになったら、やっぱり乾物が好きになるのかな。
少なくとも、こんなに乾物を見かける場所を世界中で他に僕は知らない。
香港人はきっと誰よりも乾物が好きな国民のはずだ。