シンガポール旅行 ③ 完全復活


マンダリンオーチャードのチキンライスで一日を始める。
ミーハーQ君の希望。
僕は一度ここに来たことがあった。
旨いという記憶しかなく、味のことは全く覚えていなかったけど、
チキンライスは旨かった。そりゃそうだ。
一人3000円近くするんだから。
これを屋台で食べたら300円である。
すっかり風邪はどこかに消し飛んでた。
もともと風邪なんかひかない性分。
自慢じゃないけど、自慢だけど中学、高校と学校を休んだことは一度もない。
ちなみに大学をさぼらなかったことはほとんどない。

今日はリバークルーズの日。
川下りをしながら動物を眺めるのがコンセプト。
リバークルーズはおよそ10分。
冒険心をくすぐるようなチープなミュージックが流れてクルーズは始まる。
正直、これ、富士急のロッキースライダーを思い出した。
ディズニーのスプラッシュマウンテンの方がまだよくね?
動物、生きてる必要なくね?
でも、船に合わせて、猿やら動物やらが追いかけるように歩いてきてくれるのはなぜだろう。
下に、動く歩道でもついているのかな。
何がしたいのかよくわからない。
リバークルーズ前後の水族館的展示物や施設自体のつくりはオシャレなのに、
このリバークルーズだけはどこかしょうもないところに外注したとしか思えない。
最後に、ジャガーが出てきて終わった。
ジャガーの頭が大きくて少し驚いた。

ハリネズミ。ハリは思ったより柔らかい。

リバークルーズのしょぼさに不満たらたらだったけど、
最後の巨大水槽でその不満を解消するギャップ効果が真の目的であったらしい。
マナティがうようよ泳いでいる水槽なんか見たことあるだろうか?
ジュゴンでもマナティでも良いけど、そういう可愛らしい動物と一緒に泳ぐのが夢だった僕は、
みんなのことを忘れて水槽齧り付き虫になる。
幸せー。水槽はとても大きくて、水槽の前にいるとまるで自分が水中にいるみたいだ。
マナティは淡水にいる動物らしい。
アジアだったら、ジュゴン。
アメリカだったら、マナティ。
どうして、ジュゴンでなくて、マナティがここにいるのかはよくわからない。
近くのお父さんは、これがジュゴンだよーと子供に説明していた。
ジュゴンとマナティでは尻尾の形が違う。ジュゴンは三日月形、マナティは扇形です。
次はマッサージへ。
中華街には安いマッサージ屋が沢山入っているビルがあり、ここだけがとりわけ安いらしい。
客の3分の1は日本人だった。
マッサージは45分、足つぼと肩で20SGD、およそ1600円だった。
まあまあ安いけど、香港と大して違いはない。
だけど、香港でケータイ使いながら、テレビ見ながら、世間話しながらされるマッサージよりは質が高かった。
その後、中華街にて夕食。

シンガポールは中華街もオシャレである。

夕食は火鍋を食べた。胃腸弱いっちゅうに。
激辛の四川火鍋は香港と変わらず。むしろ不味かった。
ビールを大量に飲んで辛さを誤魔化す夕食であった。
Gaylangという地域にT君が宿を取ってくれていたのには理由があった。
ここは、シンガポール公認の風俗街らしい。
Q君が見に行きたいというので社会科見学に。
ほんと中心から歩いて3分のところに我々の宿はあった。
なんなら隣の建物が風俗店だった。
こんなところに私は眠っていたとは。
清濁併せ呑む。綺麗だけではないシンガポールの柔軟な姿を知り、驚くとともに、
急にシンガポールが好きになった。
そこには1回4000円もしない立ちんぼが沢山いて、
路上裏カジノの大小に沢山の人だかりができ、
一階平屋建ての合法風俗が道の両側に林立している。
相場はタイ人が1回8000円、中国人が12000円くらい。
人間の欲望を抑圧することはできない。
抑圧すれば、どこかにしわ寄せがくる。
例えば、性犯罪が増加し、裏風俗ができ性病に歯止めがかからなくなる。
規制できないものならば、合法化してしっかりと管理すればいい。
それは、世界でも稀な制度だけど、合理的だと思う。
正義や正論では、人は動かない。人は縛れない。
シンガポールという国の器の大きさを知った。


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