もう中国で銀行口座を開設できない?

一時期、香港で口座開設が流行ってました。
今も流行ってるのかな?
マイナンバーが始まって、どんどん個人の資金が管理されるようになってきてる時代。
海外に資産を移したところで、あまり効果は無くなってきているのかもしれない。
出国税とかいって、含み益に対する税金を仮納税しなきゃいけない制度も、
僕が海外に出ている間に導入されましたね。
資産は、今や国によって管理されています。逃げ道無し。
銀行側もマネーロンダリングとか、税金対策の資金移転とかを警戒して、
個人が口座を作るのを難しくしています。
そんな流れが中国本土でも起きているという噂を聞きました。
以前はパスポート一つで銀行口座を作れた中国。
でもひょっとして、もう中国で口座を持つことはできなくなってしまうの?
そうなる前に一つくらい口座を持っておきたい。
現地に実際に行って口座づくりにトライしてきました。
僕が何故中国の口座を持ちたいかというと、中国のネット通販をしたいから。
例えば、中国鉄道のチケット。これ、中国の銀行口座が無いとネットで買うことできないアルよ。
別に資産運用とか頑張ってしなきゃいけないほどの金はないけど、
何かと銀行口座があると実務上便利なことがあるのです。
香港から電車に揺られ、深センへ。まず向かったのはこちら。

ライオンが物々しく警備しています。

そ、中国銀行。当然、まず一番のメジャーからでしょ。

土曜日はひっそりとしていたけど、ちゃんと銀行はオープンしていた。
「Working Visaが無い奴には口座は作らせないよ」
あっさりアウト。お先真っ暗です。
どうやら中国銀行では正式に中国に住んでいる外人にしか、もう口座を作らせてくれないみたいです。
ここで帰るわけにはいかない。中国には星の数ほど銀行があります。
さすがに小粒の星では仮にできたとしても口座を作りたくはないですが、
4大商業銀行のどれか一つではせめて持っておきたいところ。
次に向かったのは、中国工商銀行の支店です。

こっちは中国銀行に比べてもう少しアットホームな雰囲気。
女の行員さんが忙しそうに客の相手をしているところ、
空気を読めない、片言の日本人が邪魔をする。
僕「口座作りたいっす」
行員「中国に住んでいるの?」
僕「え、いやーー、、住んでないけど香港にいて良く仕事で中国に来るです」
行員「じゃあ、中国に家があるの?」
僕「ホテルでも良い?」
行員「みーしゃ、めーしゃ、むーしゃ、もーしゃ」他のスタッフと会話
行員「ホテルはダメ。ちゃんと住んでるとこがなきゃダメ」
僕「ちーん。。。」
僕「口座開設するのに何が資料として必要なんですか?」
行員「水道光熱費の請求書」
これは、中国人のサポートがなきゃ無理だ。
少なくとも嘘つくのを手伝ってくれるやつがいないと。
ほぼ、ほぼ、諦めました。惰性で、もう一軒。ABC銀行に行きます。中国農業銀行。
ここがだめならあとは中国建設銀行しか残ってない。

なんか空いている。こんなとこで口座が作れる気がしないなー。

よくわかんないけど、ひたすら待たされる。
このサービスの適当さが辛い。
しかも、受付番号とかないので、目を光らせて自分の存在を常に主張しないと、
すぐに後から来た他の客に先を越される。
もう、人の座っていないデスクに陣取って待つことにした。
ようやく、行員さんが僕の相手をしてくれることに。
僕「口座つくりたいんだけど」
行員「パスポートだして。住所は?」
僕「どき!」ここで、もう嘘ついて適当な住所を言おうか思案する。
しかし、結局嘘いて口座つくるのもどうなのと思いかえし、本当のことを言うことにした。
僕「香港に住んでおります。。。」
行員「あっそー。じゃあ、ここに情報を入力していって。住所教えてくれる?」
僕「えーっと、中国語でどう描くのか忘れちゃった」
行員「じゃあ、これでいいや」
住所:香港、香港島。このレベルで住所入力終了。適当すぎて逆に不安になるわ。
そうこうしているうちにカードが渡された。
ネットバンクしたいと言ったら、暗号入力用のデバイスももらえた。
拍子抜けするぐらい簡単に銀行口座をゲット。やった。。。
まだ4大銀行でもそれぞれ対応が違うようです。
でも厳しくなってきているのは間違いなさそうです。
一つ作れて満足しちゃったので、中国建設銀行には行きませんでした。
中国建設銀行については今度また深センに行くときに寄って来ようかと思います。


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