雨傘革命と香港の現状とテレビのニュース


少し前のコーズウェイベイ。
香港では現在進行形で雨傘革命という民主化デモが起こり、連日テレビで大きく報道されている。

日本でも大きく取り上げられて、警察が催涙スプレーを発射している映像や、デモ隊と衝突している映像、何千人もの人たちが集まっている映像が流されている。

こういうのをみると、その街は大変なことになっているとみな思う。
僕の友人も香港に来る予定を延期した。
今、香港に来たら危険だからと。
たしかに、デモの中心に行けば、いざこざに巻き込まれるかもしれない。
依然として封鎖されている道もあり、交通の障害になっているところもある。
だけど、実際に見てみれば、それはごく平和な活動だし、
街の大半はデモのことなんか知らないかのように、いつもと変わらず動いていて、
人々はいつもと変わらず働いて、遊んで生活している。

大抵、報道というものは、実態よりも過激になることが多い。
そのほうが注目を集められるし、ニュースとしての面白味もあがる。

どんな危険地帯でも、危ないといわれている街でも、人はそこに生活しているわけだし、
その人たちが日々、命の危険に晒されて、恐怖に苛まれて生きているわけではない。
もちろん、だからといって危機感を持たないのは危ないことだけど。
それでもやっぱり、外からマスコミやニュースで知る世界と、現実世界にはどうしても隔たりがあって、
そしてテレビの中の世界は、とてもドラマチックだなと思うわけです。


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