中国語の先生と深圳に行ってきた話

夢破れて、仕事が見つからず、親には実家に帰って落ち着くように言われ、
20代も半ばになると、そろそろ現実をみるようになるもんです。
僕の中国語の先生、シェリーさんも中国本土に帰ることになりました。
家を引き払って、荷物を北京近くの街に送ることになったわけですが、
香港から中国へ荷物を送るのはなかなか難しいらしいです。
古着や本は香港から送ろうとしたら拒否されたのだとか。(ホントかどうか知らんが)
それで、シェリー先生は何度も香港と深圳を往復して、深圳まで行ってから実家に荷物を送ってました。
さすがに、香港から送れないというのは眉唾もんですけど、おそらく深圳から送った方が安いんでしょう。
何か手伝ってあげたいと思って、キャリーケースを深圳まで運ぶのを手伝ってあげるのを申し出ました。
別に下心はないです。
なんなら、一緒に中国に帰って欲しいと告白されて、既に断ってますからね。
まだ独身な彼女の身を案じた両親は、結婚候補を既に決めていて、
シェリー先生は中国に帰ったらお見合いされることになってました。
しかし、香港での国際感覚が身についた彼女はそんなよくわからない中国人男性とお付き合いしたくない。
そんな焦りもあったんでしょう。
さすがにそんな現実逃避を助けてあげるために人生を捧げられるほど、僕は聖者ではないです。
重いキャリーケースをせっせと運んで、深圳入口、羅湖へ。
すぐ近くのこの建物の中に郵便を扱っている業者が集まっている一画があります。

建物の中のこの殺風景な通路を進んでいく。

するとこんな感じの場所について、いくつも業者がならんでいる。

どこも似たような適当な感じの事務デスクがあって、集荷してますが、
この店だけはそれなりに綺麗なオフィスで、シェリー先生のお気に入りらしいです。
値段はそんなに変わらないらしい。

なによりビビったのは、梱包作業の素早さ。
お兄さんにお願いすると、段ボールとテープを使って、神がかり的なスピードでキャリ―ケースが梱包されていきます。
これは、クモもびっくりして負けを認めるでしょう。
どこにでも、職人がいて、その道のプロフェッショナルがいる。
梱包作業という簡単そうな仕事でも、そこには一流の人がいるのだと知りました。
もはや、感動して涙が出ちゃうレベルの手際の良さ。
これを見れただけで、来てよかったと思ってしまいました。
早すぎて動きを写真で捉えられない。

プロに頼んだら当然金をとられるわけで、シェリー先生も100元くらい梱包に払ってました。
確かに素晴らしい技術だけど、僕だったら下手でも下手なりに自分でやるけどな。と思ってしまうんだけどね。


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