日本人たるもの寿司屋調査には余念がないですよ。
ってか、いやですね。日本人というのは。
一週間に一度はお寿司が食べたくなっちゃうんだもの。
この広告を見たら入らないわけにはいかないでしょう。
一皿 8HKD。
来ましたねこれ。一皿130円以下。
もう、河童寿司に匹敵するレベルですよ。
この価格は。
ここは日本では無い。香港です。
この安さははっきり言って異常事態です。
まあ、こうなりますね。。。
金を節約できる代わりに時間を失うという。
すごい。縦横無尽に駆け抜けるレール。
日本では、回転すし屋に行っても、回っている寿司を手に取るのは子供くらいになってしまった。
みんなスルーして、板前さんに頼んじゃうっしょ。
ここでは違う。
ちゃんと全部にカバーがしてある。
そして、店員さんなんか近くにいない。
メニューも置いてないから注文しようもない。
必然的にレールの上の寿司を取らなきゃいけなくなる。
新しいことをすると、新しい困難に直面し、新しい技が生まれるのだということを知る。
両隣の客と、空気の読み合い。
たいていおいしそうな寿司は、手前の客が取っていってしまう。
座っている場所は変えられない。
全て取られたらたまったもんじゃない。
寿司に対して、これでもかというほど視線を送る。
そうするとたじろいだ手前の客は一皿逃してくれたりする。
そして、自分の前を皿が通過する。
自分のテリトリー。
そこにいる間に必ず手に取らなければならない。
それを逃そうものなら、後ろからものすごい視線を送ってきている次の奴に一瞬で取られてしまう。
だけど、全てを取りつくしてしまうと恨みを買いかねない。
そこそこ空気を読んで、敢えて取らず、後ろに流してあげることも必要なのだ。
日本の回転すしでは見慣れないバケツ。
これは、香港人が自分の皿やら湯呑を洗うようのバケツ。
香港人はなぜかサーモンばっかり食べる。
それで生まれるのがこれ。
ひたすらサーモンだけが流れ続ける回転すし。
原価の安いサーモンを食べてくれるなら、寿司屋も大助かり。
香港人のサーモン好きが8HKDを支えている土台なのかもしれない。
しかし、このサーモンまみれのなか、ちょっと違うものが流れてこようものなら、
すぐに熾烈な争いとなり、板前さんから遠いところに座った人間におこぼれが回ってくることを期待するのは、
きわめて厳しい。
それでも食いました。この量。一皿8HKDだからね。
ネタ。
正直、ふつうに旨いです。寿司欲を満たすにはこれで十分。もちろん日本には敵わないけどさ。
この寿司エクスプレス。香港を席巻してます。
Sushi Express- Openrice