won ton meen – アートな宿

ここからは、香港で最もゲストハウスを徘徊してきたと自負する僕が、

ベスト4を書き記したいと思います。

正直、興奮しています。

ここに僕の研究の醜態成、いや集大成が発表できるのだから。

まず、ベスト4!

シャムスイポーのWon Ton Meen。

ここのゲストハウスには明確なこだわりがある。

まず、特筆すべきは、ベッドが鳥かご。

鳥かごベッド

鳥かごというのは、香港の劣悪な住宅環境を揶揄して付けられた名前。

香港の貧困層は一つの狭いアパートに無数に並べられた鳥かごのようなケージの中で暮らしている。

この鳥かごは2000HKDから3000HKDと、決して家賃が安いわけではない。日本の田舎なら十分に1Rアパートが借りられる値段。

物価が高くて、土地の値段が異常に高騰している香港では、そういう生活環境しか選択肢が無いひとが沢山いる。

そんな社会問題を揶揄して、ベッドのデザインにしちゃっているのがこのゲストハウス。

ブラックジョークでしかないのだが、それを経験できるのは面白い。

実際に泊まった感じ、どこのゲストハウスもパーソナルスペースは極限まで少ないので、決して狭いと思わなかった。むしろ居心地良いとすら感じてしまった。

水回りもキレイに整えられている。

 中庭のようなスペースもあって、少しくつろぐことができる。

値段は他のゲストハウスに比べると少し高め。

だからか、ここに滞在している人達は総じて貧乏旅行者ではなかった。

なにかしら人生にこだわりを持っているような、

お金はあるけど、敢えてゲストハウスを滞在先に選んでいる。

それは人との出会いを大切にするために。

というような人が多かった。

一階のカフェ

チェックインは一階のカフェで行う。

カフェの居心地も良い。スタッフの人柄も良い。

こんな感じの朝食が宿泊者はちょっとだけ安く食べられる。

僕はこの宿周辺のシャムスイポーの街も結構好きだ。

街が広々としていて、新しいおしゃれなカフェやレストランもある。

そしてローカルな香港の雰囲気が漂っている。

カフェの奥にはよくわからないアーティスティックな空間が広がっている。

もう今は働いていないけど、ここには素敵な女性スタッフがいた。

「ゲストハウスで働くことは私の夢だったの」

と目をキラキラさせて、明るく楽しく接客していた。

その人とはいつの間にか友達になって今でも繋がっている。

香港人の中には、日本はめったに見かけないような、

底抜けに明るくて素朴で魅力的な人達がいる。

そういう人に出会えたのもこのゲストハウスが思い出深い場所になった理由のひとつ。

全体的に、アートな感じで、そういう人達が集まり、

自然と仲良く慣れる雰囲気が醸し出されている。

安い寝床を求める旅人が集まるだけの場所とは違う。

だから、もし友人に、新しい出会いのあるゲストハウスを聞かれたら、

ここをおすすめする。

1鳥かご 250HKD/泊

総合得点
立地条件
施設充実度
清潔度
サービス
コスパ

決して、総合点は高くない。

でも、このゲストハウスは他のゲストハウスが持っていない魅力的な何かを持っているのです。

Won Ton Meen ホームページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です