東洋のベネチアを目指す旅 出発編 1

東洋のベネチアと呼ばれる場所がある。
そして、そこは世界遺産として登録されている。
その情報を得た僕は居ても立っても居られなくなり、またバックパックに夢を詰め込んで、出発した。
中国へ。カムバックアゲイン。
目的地は、開平という場所。
香港から西へ直線距離でおよそ100KM。
とりあえず、江門(こうもん)という卑猥な名前の街に香港からフェリーが出ていることを突き止めた。
そこから開平までバスでさらに西へ50KMくらい。
香港から余裕で行けそうな気がする。
今までの旅に比べたら随分近い。
フェリーのパンフレットによると、江門行きはChina Ferry Terminalから朝8時30分の一本。料金は230HKD。

早起きしてフェリーターミナルに向かう。

彷徨っていると、南沙という町へのフェリーを見つける。聞いたことないけど、どこだろう。また新たな旅の予感。

でも、今回の目的地はそこじゃない。
チケットカウンターに行って江門行きを注文。
店員「売り切れだよ~ん」
はい、アウトー。
そんな辺境の町のチケット一枚くらい余裕で手に入ると思うよ。普通。
ひろ「男にはどうしても行かなきゃいけない時があるのさ」
店員「なら中山にまず行きなよ。そこから無料シャトルが江門まで出てるから」
ひろ「買います」
料金は245HKD。ちょっと繁忙期だから値段が高いらしい。
で、結局、中山へ。

実は、中山に行くのは初めて。いつかちょっと観光してみたいと思っている。

この遅そうなフェリーに乗ること2時間。

乗っている間に、女の子が紙切れを配っていた。
どうやら、フリーシャトルバスに乗るやつはいるか、いるなら手を挙げろと中国語で言っているらしかった。
江門といって紙をもらう。
あぶねえ、これがなきゃまさかバスに乗れなかったんじゃないか、、。
中山到着!

しかし、フリーシャトルなんてほんとにあんのか。どうやって見つける?

おろおろ彷徨っていたら出口から真っすぐ進んだところに何の変哲もないバンを発見。
手前に立ってるおばさんに紙切れを見せたら、中に入れてくれた。

中山から江門は西へ直線距離で25KM。
中山には沢山の工場があるようだった。

バスに揺られること30分。


なんかよくわかんないショッピングモールみたいなところに下ろされる。
ここでどうしろと?

どう考えても、まずはバスターミナルに移動する必要がある。
その辺のバイクタクシーのおっちゃんにバスターミナルまで連れてってくれとお願いする。
なんか良い人そうなおっちゃんは12元でバスターミナルまで運んでくれた。
「何処から来たん?」、「香港だよ」、「何しに来たん?」、「開平に観光にいくよ」 超単純な会話が成立してちょっとうれしい。
そして立派な江門バスターミナルへ到着。

江門から開平までのバスは30元。結局 2時間かかった。

水上家屋のある町。それが僕の開平の第一印象。

開平のバスターミナルで、案内板を見る。

ん???香港だ、、と、、??
なにーーーー???香港までバス5本も出とるやん。。。

大切なのは、情報です。
やっぱり、香港人も開平に観光にくるんだ。いや、開平人が香港に観光に行くのか?
いずれにせよ、二つの街の間にはバスがある。。。ここまで来るのに、4回も乗り物を乗り継いできた僕、、。

とりあえず、チケットカウンターに行ってみる。

さっそく、買いましたよ。帰りのバスチケット。
値段は150元(3000円)。ぜんぜん安いーーー。
これでとりあえず帰りの心配はなくなった。
開平を出るとバイクタクシーが沢山出待ちしている。

まだ、ここは最終目的地ではない。さらに開平から南西12KM。僕は赤坎古鎮という町に泊まりたいと思っている。
その場所こそが、東洋のベネチアと呼ばれる場所なのである。
フラフラさまよってローカルバス停を見つける。

どうやら9番とか6番に乗れば着くらしい。

さらに1時間弱バスに揺られる。路線バスのお値段は4元。


そしてついに到着した。赤坎バスターミナル。

長い道のりだった。
結局、ここにたどり着いたのは4時すぎ。
家を出発してからかれこれ8時間半も経っていた。
8時間半。。。
香港と東京の飛行時間は4時間程度。
家から空港までの移動等を足したとしても、東京の方が時間距離は近い。
憧れの地は遠かった。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です