東洋のベネチアを目指す旅 赤坎古鎮 2


赤坎古鎮がどういうところか良く分かっていなかったけど、直感的に面白そうと思った。
行く手段も大して調べもせずに出かけた。
それでも朝早く香港を出発して、夕方前になんとかその場所に到着することができた。
宿も決めてない、行き当たりばったり。
まあ、それはいつものことだったけど、
行けばなんとかなるということはわかっていた。
どこにだって人は住んでいる。

目の前には映画のセットじゃないかと、目を疑うほどのレトロな街並みが広がっていた。

あ、目指した場所、間違ってなかったな。
それがまず初めに思ったこと。そうして一人ほくそ笑む。

ここは潭江という川が東西を横切る小さな町。
嶺南地方というこのあたりにある独特の騎楼が建ち並んだ古い町並みは、
テレビとか映画の撮影にもよく使われてきたらしい。

そしてこれが東洋のベネチアと呼ばれる場所。
川沿いのその古い町並みは、確かにヨーロッパの水の都の気もするし、
中国のような感じもするし、不思議な場所。
市場には見たこともないような野菜が売られていた。



もう時間は夕暮れ時。早くしないと夜になってしまう。
思ったよりも宿らしき建物が少ない。

でも川沿いを歩いていたら、一軒のゲストハウスを見つけることができた。
碉民部落客栈。

ドミトリーのベットは一つだけ空いているとのこと。
その前にフロントにいた欧米人3人組が泊まれるだけの空きはなかったらしく、彼らは困ったように外に出ていった。
なんとか滑り込みセーフ。
正直、ここが空いてなかったら、僕はどこに泊まれていたかわからない。
ドミトリーの料金は一泊50元(750円)だった。すごく安い。

バーみたいな設備も併設されていて面白い。
古い建物を改築して作ったんであろうゲストハウス。

個室もあるけど、天井は筒抜け。夜の営みには不向き。

壁の至る所に落書き。沢山の人がここに滞在していったことがわかる。



少し歩いたところに、ゲストハウスが経営しているレンタル自転車屋もある。

赤坎古鎮の地図。

このあたりの観光名所は色んなところに点在しているけど、自転車でなんとか巡れる距離にあるみたい。

こうしてみると赤坎古鎮は見どころの中心に位置している。
場所的にもここを拠点に選んで正解だった。
宿にチェックインできたので、のんびり町を散策することにする。


野菜をあらっている女性たち。

ベネチアの川沿いは屋台が並んでいる。
この一帯は2007年に「開平楼閣と村落」としてユネスコの世界遺産に登録されている。
この地から旅立ち、世界各地でお金を稼いだ華僑が、戻ってきて作り上げた。
この町を出身とする華僑は75万人もいるとのこと。

まあ世界遺産なわけで、一番の見どころを見て回るには金を取られます。180元(3000円弱)。
チケットは二日間有効。全部回るのは車をチャーターして二日でギリギリという感じ。



見どころをめぐるバスもある。

5Dの映画も券に含まれるらしい。世界遺産に5Dの映画って、、。
しかも内容はどうみても世界遺産に関係ない。こういうところが中国だよね。

この町の功労者が建てたらしい図書館。

この町には影視城という映画村もあって、そこも観光地の一つになっている。


川の反対側に見えるのは僕が泊まるゲストハウス。








この壁に描かれている広告。素敵すぎる。




この町の、レトロな雰囲気。たまらない。こんな場所があるんだね。

こんな小さな町のバスターミナルだけど、広州とか深センにも何本もバスが出ているみたい。
ここからバスに乗っても深センまで帰れたわけだけど、もう香港行きのバスチケットを買ってしまっている。


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