最近はいろんなゲストハウスが出来ているので、世界中どこを旅するのにもわざわざYouth Hostelを利用する理由はなくなっている。
でも、僕が20歳そこそこで世界一周旅行をしていた頃、
Youth Hostelは絶対欠かせない選択肢の一つだった。
まず、その頃はスマホが無いので宿探しは簡単な仕事ではなかった。
日本人で世界一周している人の中には、訪れる予定の国すべての地球の歩き方を運んでいる人も少なからずいて、よく笑ったものだった。
行き先に手頃な値段の宿が見つかるとは限らない。
でもYouth Hostelさえあれば、たいていベッドはあるし、法外な値段を取られることはなかった。
まず、Youth Hostelがあるか調べることは旅人の欠かせない作業だった。
Youth Hostelの会員証を握りしめて旅した記憶。
それは僕にとってのノスタルジーであり、おっさんになった今でもYouth Hostelにワクワクするのは過去の記憶のせいかもしれない。
Youth Hostelは何も若者だけが利用できる施設ではない。
会費さえ払えばおっさんでも利用できる。
狭い香港にも8箇所くらいYouth Hostelがある。
僕はHong Kong Youth Hostelの会員になって、Youth Hostelめぐりをし、その全てに滞在した。
香港でのYouth Hostelの役割は、他とはちょっと違うみたいだ。
そこは子どもたちが自然と触れ合うための場所、と言えるかもしれない。
HK Youth Hostelの大部分は郊外の辺鄙な場所にある。
(都心にあるものも一つだけある。そこは旅人が主な客になっている。そこも僕のお気に入りの滞在先なのでまた紹介したい)
都心からたどり着くのに2時間、3時間かかる場所にあるものが多い。
さすがに旅行の拠点として使うには遠すぎる。
なので利用者は、旅人よりも香港人のほうが多い。
当然、こういう施設が営利目的としてやっていくことは難しいのは明確。
おそらく政府から何らかの支援を受けながら、子どもたちの教育施設(例えば林間学校みたいなもの)として、存在を許されているものと思われる。
今回紹介するBradburyもそんなめちゃめちゃ遠い場所にあるYouth Hostel。
ここは、九竜半島の中でも奥の方にあるTaiPo駅から、東にバスで海岸沿いに1時間くらい進んでいった奥地にある。
香港人はBBQやサイクリングをするためにこのエリアに訪れる。
週末の観光地だ。
行く途中には不思議な仏像が左手に見える。この寺は予約制でしか中に入ることができない。
香港とは思えない、一軒家が立ち並ぶのんびりした田舎。
ただ、観光地ということで宿周辺には飲食店もあるので、ギリ食事にはありつける。
Youth Hostelの裏手は、Plover Cove Reservoirという広大な貯水場。
レンタルサイクルのお店が周辺にはたくさんある。
平日は閑散としているけど、週末にはたくさんの香港人が訪れる。
Youth Hostelの施設はとてもシンプル。
食事を作れる設備が必ず備わっているので自炊するのには良い。
まあ、香港に住んでいてあえて自炊したいとは思わないが。
Youth Hostelの中には昔ながらで、メールでしか予約を受け付けていないところもある。
ここの施設は、OTAでも予約できたと思う。
ただ、間違えて予約しちゃった旅行者には厳しい立地だと思う。
夜中に街に繰り出してしまうと、戻ってくる術はタクシーしかない。
夜遊びするなら都心に泊まったほうがよい。
ここは静かな夜を楽しむ場所。
ドミトリー 約100HKD/泊
総合得点 | |
立地条件 | |
施設充実度 | |
清潔度 | |
サービス | |
コスパ |
こういう自然を楽しむ系の施設の場合、立地条件を評価するのは難しい。
都心に出やすいだけが、立地条件の良さではない。
特別な魅力があるのなら、辺鄙なところでも素晴らしい立地条件になるといえる。
ただ、このBradbury周辺は日帰り利用が最適で、
敢えて滞在すべき理由がないので2とした。