香港の非正規リペアショップでiphoneを直したら即お亡くなりになった件

僕はかつてiphone 7 plusを持っていたのだが、

いつの間にかカメラが割れてしまい、写真撮影ができなくなった。

その修理費用をケチろうとしたことが失敗の始まり。

 

まず正規店では、外側カメラを交換する作業は基盤の全交換だと言われる。

費用はほとんど新品を買うに匹敵する値段だったと思う。

カメラくらい交換できるようにしといてくれよ、壊れやすいんだからさあ。

と、憤りながら、非正規店にいくことを決めた。

 

香港ではgoogle mapでiphone repairと検索すれば非正規修理店がたくさん出てくる。

正規店では受けてくれないような修理もしてくれるし、

値段は比較的安い。修理屋の値段は、日本よりずっと安い。

安いのには安いなりの理由があるのだが、。

友人に紹介してもらった店にiphoneを持っていくと、500HKD(7500円)程度だという。

それでまた写真が撮れるようになるのなら安いものだと僕は思って、修理をお願いした。

2時間で直ると言われていたけど、8時間くらいかかって、閉店間際に渡された。

外側カメラの交換は難しい作業だったのだとのこと。

しかし、カメラのレンズのところには埃がびっしり入り込んでいて、

僕は不満だった。

なので、やり直してくれとお願いして、再度修理してもらった。

 

写真が撮れるようになったので、僕はそのケータイを中国旅行に持っていって、

写真をいっぱい撮った。

黄龍の写真。

そこから奥地へ入っていった、集落の写真。

友達になった中国人達との思い出の写真。

その人たちとさらに奥に行って、未開の地で撮った村の写真。

そこに生息している動物の写真。

大自然の写真。

 

香港に戻ってきたあと、僕は一人、海水浴に出かけた。

一人だと、荷物を浜に置いておくことが心配だったので、

iphone7plus を、首から下げる海水浴用ビニールに入れて、海に入った。

すぐにiphoneが高温を発しているのに気づいた。

見たら、ビニールの中に思いっきり水が浸水していた。

iphone7plusは防水のはずが、たぷんたぷんに海水を吸収していた。

急いで浜に戻るも、すでに電源は切れており、そのままiphoneは二度と目覚めることはなかった。

僕は、データが諦めきれなかったので、中を確認することにした。

開けるのにはこのツールを利用した。価格は290円くらいで安いけど、必要な作業はできる。ただ、中身が深刻に浸水していてネジが錆びていると、このドライバーではネジを回せない可能性がある。


 

開けた写真がこれ。

一応、パッキンはされているようだった。

しかし、中は深刻に浸水している。

充電プラグ差し込み部分である、ドックコネクタにはショートの跡があった。

そのほか、ケーブルにはひどくミネラルが付着しており、ネジは錆びている。

全体的に浸水しすぎていて、どこが悪いのか特定できない。

僕の開け方に問題があったのかもしれないけど、液晶パネルと基盤を接続するケーブルは千切れていた。

 

おそらく海水はリペアショップが修理したレンズ周辺から新入したと思われる。

修理してくっつけられていたカメラのガラスは、防水になっていなかったのだ。

開けた時点で、ネジや、そこに本来あったはずのパーツもなかった。

そのほかの部分でもネジが不足しているところがあった。

 

開けただけでは、ケータイ復活の望みもないので、

一応、最低限の努力はしてみることにした。

無水エタノールで洗浄して、ミネラル分や汚れを取り除く。

使ったのはこれ。1300円くらい。

これでかなり綺麗になった。

数日間放置した後、少しワクワクしながら充電ケーブルに接続してみる。

 

 

何の反応もない、塩対応であった。

まあ、海水まみれでしたからね。。。

 

 

今回は、僕の不注意が最大の原因である。

首下げビニール袋に穴が空いていたのは最悪。

でも、リペアショップでの修理を過信したこともいけなかった。

一人で、海水浴に行くのも馬鹿だが。。。

 

リペアショップに関しては、

直してもらったカメラ部分の損傷がひど買った。

リペアショップは、とりあえず動いて、引き渡せれば良いとしか考えていない。

修理費用が安いには安いなりの理由がある。

当然だけど、正規パーツは使用されない。

安いサードパーティーもののパーツに交換される。

修理して元通りになることを期待できるのは正規店だけだ。

リペアショップで直したら、それは修理前とは違うものになる。

正常に動く部分すら、サードパーティー品に交換されてしまうかもしれない。

流石に今回それはなかったようだけど、そういうことが起こることは承知する必要がある。

いずれにせよ、リペアショップで直したせいで、僕のiphone 7 plusは完全に防水機能を喪失していた。

そのせいで、大切なデータが失われ、iphone 自体の寿命も短いものになってしまった。

この一件があってから、iphone は正規店でしか直さないようにしようと決めた。

リペアショップで直す場合は、もう新しいものを買う直前で、データ移管のために短い期間だけ持てばいいという場合だけだ。

非正規店で修理したら、データはすぐにバックアップをとった方がいい。

 

このiphone 7 plusからデータを救出する方法がまだないわけではない。

リペアショップに持っていってマザーボードだけとり、稼働するiphone 7 plusに組み込めばデータを取り出せる可能性がある。

しかし、この手の作業は通常、二万円近く取られる。

 

サードパーティーパーツを一個一個買い、少しずつ取り替えて、起動するまで修理し続けるという方法もある。

見た感じだと、少なくとも以下を交換する必要がある。

1。充電部分のドックコネクタ 1000円弱

2。液晶パネル 3000円

これらを交換しても電源が入るかは、わからない。

パワースイッチ コネクタフレックスケーブル 1800円

バッテリー 2000円

も交換しないといけない可能性がある。

これらを交換したところで、うまく起動してくれるとは限らない。

無駄な時間と金をかけ得ることに二の足を踏む。

 

もう一つの方法は、メルカリやヤフオクなどで、少なくとも電源のつくジャンク品を購入し、パーツを使うこと。そうすれば、携帯としては利用できなくとも、データは救出できるかもしれないし、パーツ代を安く抑えられる。

調べてみたらiphone 7 plusは未だ市場価値があるので、ジャンク品でもそこそこの値段であった。

 

データは惜しいけど、これ以上お金をかけて今助けなくても良いかと思った。

もうあと何年かすればiphone 7 plusのパーツはもっと安くなるかもしれない。

思い出は胸にしまっておけば良い。

iphoneからのデータ抽出は諦めることにして、ガラクタ箱行きになった。

 

香港でもしiphoneを壊してしまったら、迷わずアップルストアに行こう。

今の時代って、お金よりもデータとか、時間とか、思い出の方が大事でしょ。

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