重慶マンションはバックパッカーなら誰でもが憧れる。
ここは貧乏旅行者が流れ着く中国大陸の南端。
香港の中心に鎮座する巨大な混沌。
そこは4棟のビルが連結された複雑な建造物。
無数のゲストハウスと、カレー屋さんが潜んでおり、ひたすら遅いエレベーターが各階をつないでいる。
僕もかつてバックパッカーだった頃、右も左もわからず香港を彷徨って、ここに辿り着いた。
なんとかベットを確保して寝転がった時感じたとてつもない安心感は、今でも忘れない。だから僕はこの場所を愛している。
香港で宿を探す時、値段の安さを求めるならば重慶マンションは一つの選択肢になる。
事実、予約サイトで値段の安い順に並び替えれば、上位を独占する20〜30件の宿ほとんどが重慶マンション内にある。
結論を言えば、ここに泊まるのは最初の判断ミスであり、最後の手段である。
何もわからず予約して後悔する。
これが香港貧乏旅行には欠かせない洗礼であり、旅行者の武勇伝にもなる。
だから、泊まることを僕は否定しない。
もしくは香港が観光シーズンでどこも予約いっぱいで宿が見つからなかった時。
重慶マンションならベット一つは必ず見つかるだろう。
その時は高級ホテル並の料金を払わされるだろう。
僕はここに泊まるくらいなら、深センに逃げる。
僕は重慶マンションの宿レビューを書くことはできない。
ここは一つの混沌だから。
どこの予約サイトで予約したところで、まず予約した宿には泊まれない。
もし泊まれたのなら、その人はただただラッキーである。
大抵は、よくわからないままインド人に連れていかれ、不気味な部屋に案内される。
そして、写真とは全く異なるベットをあてがわれる。
理由は簡単で、ベットの数関係なく各宿が予約を受け付けているから。
で、ベット数を超えて客が来たら、
別の宿にその客を連れて行ってマージンを受け取るのだ。
ただ一つ安心していい、どんなベットに寝かされるかはわからないけど、
必ずベットはこのカオスの中のどこかにあるし、少なくともネットで予約した料金で泊まることはできる。
予約サイトでSINGAPORE HOTELを予約して、案内に従い辿り着いたのがDelta Hotel。
この日はDelta Hotelの部屋を案内された。
重慶マンションでは最高品質の部屋だった↓
ベット一個分の極小スペースの個室。でも、個室だ。
100HKDちょっとで個室に泊まれるのは重慶マンションしかあり得ない。
立地は最高でも、エレベーターが混雑時間に30分待たされることもあるので、意味ない。
部屋は全てガチャなので、もしかしたらいい部屋に案内される可能性??まず無いっす。
一泊は120HKD (1700円)くらい。
安いからといって人間の尊厳を捨てるべきではない。
自身をもって総合得点1。
総合得点 | |
立地条件 | |
施設充実度 | |
清潔度 | |
サービス | |
コスパ |
この写真はなんの参考にもならない。